写真をご覧ください。
これは110W型直管LEDです。
樹脂部分が劣化し、クラックが入っています。
もう1本は発光面のポリカーボネートにまでクラックが入っています。
これらは落として割れた訳ではなく、天井器具に装着されていたものです。
110W型蛍光灯は、落下防止のクリップがついていますので、
そのクリップでなんとか落下しないで済んだ。
という事になります。

この劣化を見つけられた経緯を説明します。
「以前、LED化した110WLED管が2本切れているが、当時の担当営業さんにも会社にも電話がつながらない。佐藤さん見に来てくれませんか?」という1本の電話からでした。
「110Wが2本切れている」
このワードだけで、現場を見なくても交換の準備をする事は可能でしたが、
様々な不具合を見てきた私としては、見た方が良さそうだな。
という予感のもと、私立小学校の食堂へ向かいました。
天井高が4ⅿ近いため、下から目視しただけでは気が付きませんでしたが、
脚立に上って間近で見た時に、ぞっとしました。
クラックが入り、割れている。。。
総数70本のチェックを行った結果、ほとんどのLED管で同じ現象が起きていました。
落下防止クリップが設置されていますので、すぐに落ちるようなことはありませんが、
危険な状態である事には変わりありませんでした。
なぜこのような劣化が起きてしまったのかはわかりませんが、
普段私が扱う直管LEDと比べると、樹脂の厚みが少し薄いようでした。
樹脂そのものの品質が悪いか、設計が悪いのか?
いずれにしてもコスト削減されたLEDであったのでしょう。

このようにLED照明といっても、見ただけではわからない要素が沢山あります。
価格だけで比較できない大事な価値があります。
工事もやり直し、交換後は照度も10%以上アップしました。

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